投信運用会社サイトランキング

総評

全体的な傾向

今回の調査対象となる69サイトの中で33サイトが常時SSLを導入していました。常時SSLとは、ブラウザとサーバー間の通信が暗号化されることで、第三者による盗聴やなりすましや改ざんといった行為を防ぐ手法です。個人情報を取り扱うウェブサイトでは、この対応をすることが望ましいです。
また、投信運用会社サイトでは、顧客本位の業務運営方針やESG投資に対する方針など各種方針を掲載し、企業の信頼感・安心感につながる取り組みを積極的に行っています。
投信運用会社サイト全体的な傾向として、文字サイズを大きくし、デザインを統一するなどサイトの見やすさ・使いやすさへ配慮したサイト作りに加えて、ユーザーが安心して利用できるための改善が見受けられました

上位企業の特徴

2018年版「Gomez投信運用会社サイトランキング」の総合第1位は、3年連続で「三井住友アセットマネジメント」が獲得しました。
三井住友アセットマネジメントでは、多様な利用者層を想定したサイト作りが行われており、利用者の目的別に豊富なコンテンツを提供しています。例えば、投資信託が初めての人向けには、資産形成スタイル診断など楽しみながらわかるコンテンツを用意し、また、話題のテーマについては、スペシャリストの視点からのマーケットレポートを提供するなど、それぞれのユーザーニーズをとらえた質の高いコンテンツを用意しています。
サイト内の情報は、利用者層別や目的別に整理・カテゴライズされており、使いやすいサイト構成がなされた優れたサイトです。

総合第2位は「ニッセイアセットマネジメント」となりました。
ニッセイアセットマネジメントでは、ファンドの検索機能が充実しています。フリーワード検索ボックスでは、正式名称や愛称の一部を入力するだけで、候補ファンドが一覧リストで表示される機能を実装しており目的のファンドに行きつきやすくなっています。
また、ファンド一覧リストに表示される項目を分配実績や運用実績、手数料など、様々な視点で詳細なファンド比較も可能な利用者のニーズを考慮したサイトです。

総合第3位は「三菱UFJ国際投信」となりました。
三菱UFJ国際投信の基準価額一覧からは、お気に入りへファンドを複数まとめて登録できるほか、複数ファンドの基準価額メール配信サービスへの登録が行えるなど利便性の高いサイトです。
また、複数のシミュレーションツールを用意しています。購入・解約の履歴を入力することにより、現時点まで運用した場合のトータルリターンなどを試算することができる資産運用シミュレーションや、つみたてシミュレーションなど充実したシミュレーションを提供しています。