地方銀行サイトランキング

地銀等におけるウェブサイト改善の動きは引き続き活発です。一方で、今回新設した40項目の平均達成率は45.4%と、従来からの項目(66.0%)に比べて低く、スマートフォンでの使いやすさやオンラインでの手続き完結といった新しい観点への対応は、銀行によって大きな差が見られました。

スマートフォンについては、メニューやサイト内検索を常に表示する、本文の文字を読みやすい大きさにする、といった基本的な項目でも対応状況が分かれました。スマートフォンでの閲覧・操作を前提とした画面設計への見直しが、今後の改善の中心になると考えられます。

なかでも達成率が低かったのは、顧客サポートに関する新設項目です。電話の折り返し予約、コールセンターの混雑状況や待ち時間の目安の掲載、自動チャットで解決しない場合の有人窓口への引き継ぎといった項目の達成率は1割に満たず、問い合わせの前後でユーザーの負担を減らす取り組みには、まだ大きな改善の余地があります。

また、従来からの課題であるアクセシビリティへの対応は達成率が5割程度、テクニカルSEO(検索エンジンから適正なサイト評価を獲得するためのサイトの効率性)への対応は4割程度にとどまりました。XMLサイトマップ(ウェブサイトのURL情報を検索エンジンに伝えるためのファイル)を整備している銀行も依然として少数派です。比較的シニアな年齢層の利用も想定される地銀等のウェブサイトでは、色のコントラストや文字の大きさといった視認性への配慮は、引き続き重要な課題と言えます。

上位サイトの特徴

「Gomez地方銀行サイトランキング2026」の総合1位は、総合得点7.37を獲得した足利銀行となりました。カテゴリ別では、「機能性・使いやすさ」で3位、「商品・サービス情報の充実度」で2位と、両カテゴリでバランス良く高い評価を獲得しています。普通預金口座の開設や住宅ローンの事前審査をオンラインで完結できるなど、手続きのオンライン化が進んでいます。また、電話の折り返し予約や、コールセンターの混雑状況の掲載といった顧客サポート関連の項目にも対応しており、新設40項目のうち22項目を達成しました。

総合2位は、横浜銀行となりました。カテゴリ別では、「機能性・使いやすさ」で7位、「商品・サービス情報の充実度」で1位となりました。個人向けの商品・サービス情報に加えて、法人口座の開設案内や事業承継・M&Aの支援情報といった法人向けコンテンツも充実しています。自動チャットで解決しない場合に有人窓口へ引き継げるようにするなど、問い合わせ対応の面でも評価を得ており、新設40項目のうち23項目を達成しています。

総合3位は、前回総合1位の千葉銀行となりました。カテゴリ別では、「機能性・使いやすさ」で2位、「商品・サービス情報の充実度」で7位となっています。サイト内検索は結果の並び替えや絞り込みに対応しており、掲載情報が多いなかでも目的の情報にたどり着きやすいウェブサイトです。スマートフォンのメニューは開閉状態が分かりやすく示されるなど、基本的な使いやすさの面で引き続き高い水準にあります。

※前回(2024年)とは調査対象の行数、調査項目および得点の算出方法が異なるため、順位や得点を単純に比較することはできません。