売買不動産情報(スマホサイト)

総評

ノミネートについて

「Gomez売買不動産情報スマホサイトランキング」では、インターネットを通じて新築一戸建て、中古一戸建て、中古マンションの各物件情報の閲覧および、問い合わせが可能な日本国内の不動産情報サイトをノミネートしています。具体的には、下記のノミネート基準を満たすウェブサイトを調査対象としています。

  • ウェブサイト上で個人向け売買不動産情報を提供していること
  • 広い地域にわたる不動産物件情報を提供していること
  • 不動産会社から物件情報の提供を受けていること(但し不動産情報サイトから受けている場合も、一定の基準を満たす場合は含む)
  • その他、当社調査において一定以上の水準を満たすこと

上位企業の特徴

総合第1位は、LIFULL HOME'S(運営会社:LIFULL)となりました。カテゴリ別では、「情報量とコンテンツ」、「便利な機能・サービス」の2カテゴリで1位を獲得し、「ウェブサイトの使いやすさ」で2位を獲得しています。
検索方法の選択肢の多さ、全体的な使い勝手のよさ、検索時のこだわり条件の豊富さ、物件一覧・詳細画面の情報量に加えて、現地情報・エリア情報などの関連情報の充実度が高得点につながっています。なお、地図から探す際には周辺施設や防災情報が表示され、初めて訪れる土地勘のないエリアで物件を探しているユーザーにとって物件を探す際の手助けとなる便利な機能です。
また、専門家による建物の検査結果や価格査定状況が見られる「LIFULL HOME’S住宅評価」を設けており、安心感・信頼感の醸成に繋がっています。

総合第2位は、SUUMO(運営会社:リクルート)となりました。カテゴリ別では、「ウェブサイトの使いやすさ」と「安定性と信頼感」の2カテゴリで1位を獲得し、「便利な機能・サービス」のカテゴリで3位を獲得しました。
検索方法が充実しており、トップページからフリーワードで検索ができたり、路線図から探すことができたりすることも特徴のひとつです。
物件一覧画面では、探している隣の駅に変更することや金額条件の緩和によって追加で表示される物件への導線が設置されており、ユーザーと物件のマッチングを強化しています。
また、コラムや読み物コンテンツが豊富に揃っており、ユーザーに役立つ情報を幅広く提供しています。サイトのパフォーマンス(表示速度・稼働率)が大変優れており、良質なユーザー体験に寄与しています。

総合第3位は、東急リバブルとなりました。カテゴリ別では、「情報量とコンテンツ」「便利な機能・サービス」の2カテゴリで2位を獲得しています。
前回の調査時はノミネート外でしたが、サイト全体の使い勝手、検索結果画面や詳細画面の情報量は上位サイトに引けを取らないサイトになっています。さらに、AIマッチング機能など他社にはあまり見られない機能を備えており、店舗のクチコミ情報やオンラインサポート(電話・ネット)などのスタッフによるサポートが充実している点も特徴のひとつです。

全体的な傾向と課題

不動産売買情報サイト全体として、ウェブサイト改善の動きは活発で独自のサービスを展開する動きも増えています。物件情報の拡充、検索機能の使い勝手向上、相場情報やローンシミュレーション機能の提供も各社で対応が進んでいます。
上位サイトでは検索軸や条件設定の機能等は既に充実しており、物件種別(マンション・一戸建てなど)をまとめて横断検索ができる機能も備えています。最近では、第3位の東急リバブルを筆頭に、AIによる自動分析・提案機能、マッチングサービスなどに新たなサービス・機能が増えてきています。
さらに、リモートワーク(テレワーク)を前提とした物件の選び方等、ユーザーにとって有用なコンテンツ・記事についても各社において拡充されつつあります。
機能・サービスが拡充される一方で、サイトのパフォーマンス(表示速度・安定性)が各社共通の課題として見受けられます。利用者にとって表示速度は重要な関心事の一つであり、トップページだけでなく検索結果の表示や物件情報の表示など全ての画面において今までよりも速い表示速度が求められるでしょう。