国内旅行関連サイトパフォーマンス測定ランキング
[2018年8月]
パフォーマンス測定結果
当社独自に選定した旅行関連20サイトのトップページのレスポンス、可用性を測定した結果を発表します。サイトごとに平均値を算出し掲載しております。
測定は、本業界繁忙時期にあたる、2018年7月23日から29日までの1週間にわたり実施しました。
旅行関連業界は、近年特に競争の激しい業界です。近年はモバイルサイトや関連アプリケーションが増加し、国境を超え利用されています。
一方で、検索から予約、支払いまで行える旅行関連サイトのパフォーマンス改善は、これら企業にとって大きな課題です。
優れたオンラインサービスにとって「サイト表示速度」は、より重要な指標となりました。
ページの読込に3秒以上かかると53%のサイト訪問者が離脱することも判明しています。(2016年5月Google発表)
「サイトのコンテンツが充実していても画面表示に時間がかかる」「サイトが表示されるまで、待ってみたが接続エラーになる」等、パフォーマンスの遅延はサイト訪問者に離脱の機会を与えてしまいます。
Webを取り巻く環境の変化に合わせたサイトパフォーマンス施策を講じ、一定量測定し数値化することも今後のWeb対策として重要です。
サービス名 | Response (秒) |
FirstPaint (秒) |
DOM Interactive (秒) |
DOM Complete (秒) |
Availability (%) |
Byte Download (KB) |
---|---|---|---|---|---|---|
01. 東日本旅客鉄道(JR東日本) | 1.248 | 0.570 | 0.334 | 0.742 | 100.000 | 1,962 |
02. えきねっと | 1.506 | 1.027 | 0.894 | 1.264 | 99.849 | 1,067 |
03. 一休.com | 3.587 | 0.975 | 0.985 | 1.983 | 100.000 | 4,809 |
04. RETRIP(リトリップ) | 3.710 | 1.458 | 1.406 | 2.529 | 100.000 | 2,158 |
05. icotto | 4.147 | 1.215 | 1.563 | 3.125 | 100.000 | 2,647 |
06. dトラベル | 4.203 | 0.536 | 1.645 | 2.938 | 100.000 | 5,857 |
07. Yahoo!トラベル | 4.251 | 1.126 | 1.273 | 2.811 | 100.000 | 1,915 |
08. 楽天トラベル | 4.653 | 1.156 | 1.333 | 2.969 | 100.000 | 1,596 |
09. 4travel | 4.948 | 0.813 | 1.172 | 3.065 | 100.000 | 3,804 |
10. 日本航空(JAL) | 5.210 | 0.759 | 0.646 | 1.773 | 100.000 | 3,275 |
11. ジェイティービー(JTB) | 5.214 | 0.910 | 1.260 | 2.939 | 100.000 | 5,801 |
12. そとあそび | 5.293 | 2.271 | 2.367 | 3.436 | 100.000 | 6,079 |
13. コモリブ | 5.693 | 3.980 | 4.135 | 4.714 | 100.000 | 1,006 |
14. じゃらんnet | 5.845 | 0.686 | 1.431 | 2.126 | 96.992 | 3,506 |
15. クラブツーリズム | 5.888 | 0.684 | 1.578 | 2.337 | 100.000 | 4,002 |
16. PlayLife | 5.895 | 1.239 | 1.026 | 2.444 | 100.000 | 1,459 |
17. Travel.jp | 5.983 | 1.128 | 1.441 | 3.718 | 99.849 | 2,660 |
18. Booking.com | 6.170 | 1.653 | 2.612 | 3.143 | 100.000 | 2,663 |
19. るるぶトラベル | 6.325 | 0.864 | 1.419 | 2.803 | 99.545 | 2,309 |
20. トリバゴ | 6.535 | 1.378 | 1.247 | 1.755 | 99.699 | 768 |
【測定条件】
測定ツール:Dynatrace Synthetic Monitoring
測定拠点:東京NTT、大阪KDDI
測定ブラウザ:Internet Explorer 11
測定対象ページ:PCサイトのトップページ
各サイトの平均応答時間(Response Time)は、1.248秒から6.325秒の分布となりました。
当社推奨平均応答時間2秒を超えるサイトは、高負荷時のサイトダウンなど稼働の不安定を招く原因となります。
また、20%のサイトにおいて、サイトの稼働率を表す可用性(Availability)が100%を下回りました。
他業界と比較しても可用性の低さが目立ちます。
よりグローバルなスケールを目指す旅行関連サイトの課題といえます。
オンラインサービス利便性を高めるポイント
- (1) 想定するユーザーのアクセス地域から、測定用の設備が整った環境で計測する
- (2) 測定結果からパフォーマンス向上に効果的なボトルネックを見つける
- (3) 継続的に自社環境、外部環境のパフォーマンスを監視、状況に合わせ利用サービスを検討する
サイトパフォーマンスベンチマーク:6つの指標
Average Response Time(秒)
期間中における平均応答時間です。この値はNavigation Start から Load Event Endまでの時間です。
First Paint Time(秒)
HTMLドキュメントとCSSを解析し、レンダーツリー構築後、描画を開始した時間です。
DOM Interactive Time(秒)
DOMの構築が完了した時間です。通常、この時点で画面操作が可能になります。
DOM Complete Time(秒)
画面を構成する要素全てのダウンロードが完了した時間です。
Availability(%)
測定期間中、エラー(タイムアウトエラー等(測定時の設定値は60秒))にならずに測定完了した割合です。
Byte Download(KB)
画面を構成する要素の総ダウンロード量です。
Gomezのサイトパフォーマンス測定・改善サービス
Gomezでは貴社の状況に合わせ、パフォーマンス監視ASPサービス、パフォーマンス改善コンサルティングのサービスをご提供しています。