「Gomez サッカークラブサイトランキング2025」の発表について ~「ガンバ大阪 」が総合第1位を獲得!~

2025年8月28日

株式会社ブロードバンドセキュリティ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:滝澤 貴志、以下 当社)は、「 Gomez サッカーサイトランキング2025」をGomezのウェブサイト(https://www.gomez.co.jp/)で発表したことをお知らせします。

本ランキングは、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)2025年シーズンの1部リーグに所属する全20のサッカークラブ公式ウェブサイトを対象に、156項目にわたる調査指標に基づいて評価を実施したものです。

サッカークラブの公式サイトは、チケット販売や試合情報の提供、グッズ購入、ファンエンゲージメントの促進など、クラブとファンをつなぐ重要なチャネルとして、その役割を年々広げています。

今回の調査では、クラブが直面する社会的・経営的な課題たとえば、コアファンに限らず新規ファンに向けたチケット購入導線や観戦ガイド、地域(学校)との連携に関する情報公開、ユースやアカデミーなど育成組織の活動紹介、さらにはSDGs(持続可能な開発目標)への取り組み発信などに対し、それらの情報がウェブサイト上で適切に提供されているかを重視した設計としています。

さらに、アクセシビリティへの対応やユーザー体験の向上といった観点からも、近年はウェブサイトの情報発信力そのものが問われており、サッカークラブ公式サイトには、単なる情報提供を超えて「社会とファンをつなぐデジタルハブ」としての機能が期待されています。

当ランキングでは、「ウェブサイトの使いやすさ」「情報量とコンテンツの充実度」「安定性と信頼感」「便利な機能・サービス」の4カテゴリに基づき、当社アナリストが156項目で各クラブのサイトを評価。総合的に優れたサッカークラブ公式サイトを、ランキング形式で発表しています。

Gomez サッカークラブサイトランキング2025」の結果は、次の通りです。

順位
得点
サイト名(運営会社) 
1位 7.56
ガンバ大阪
2位 7.25
京都サンガF.C.
3位 7.10
セレッソ大阪
4位 6.79
浦和レッズ
5位 6.79
ヴィッセル神戸 
6位 6.78
サンフレッチェ広島 
7位 6.68
柏レイソル
8位 6.62
川崎フロンターレ 
9位 6.62
アビスパ福岡 
10位 6.59
名古屋グランパス 

カテゴリ別ランキングは、次の通りです。

カテゴリ別ランキング: ウェブサイトの使いやすさ

順位
得点
サイト名
1位 6.13
柏レイソル 
2位 5.88
ガンバ大阪 
3位 5.54
ヴィッセル神戸 
4位 5.37
京都サンガF.C. 
5位 5.31
サンフレッチェ広島 

※6位以下のランキング結果はGomezのウェブサイトをご覧ください。

カテゴリ別ランキング: 情報量とコンテンツの充実度

順位
得点
サイト名
1位 9.65
セレッソ大阪
2位 9.28
ガンバ大阪 
3位 9.27
名古屋グランパス
4位 8.89
ヴィッセル神戸
5位 8.87
浦和レッズ 

※6位以下のランキング結果はGomezのウェブサイトをご覧ください。

カテゴリ別ランキング:安定性と信頼感

順位
得点
サイト名
1位 8.00
浦和レッズ
2位 7.84
京都サンガF.C.
3位 7.60
ガンバ大阪
4位 7.48
FC東京
5位 7.20
東京ヴェルディ

※6位以下のランキング結果はGomezのウェブサイトをご覧ください。

カテゴリ別ランキング:便利な機能・サービス

順位
得点
サイト名
1位 9.29
清水エスパルス
2位 8.93
ガンバ大阪
3位 8.60
浦和レッズ
4位 8.56
サンフレッチェ広島
5位 8.48
京都サンガF.C.

※6位以下のランキング結果はGomezのウェブサイトをご覧ください。

【総評】

本調査により、Jリーグ1部リーグ所属クラブの公式サイトにおける多くの優れた取り組みと、改善の余地がある複数の課題が明らかとなりました。

まず、試合日程の掲載、ファンクラブ案内、スタジアムグルメ情報、地域貢献活動など、基本情報に関する設計は多くのクラブで一定の水準に達しており、ユーザー目線を意識した構成が確認できました。

一方で、クラブ間で評価に差が出たのは、「チケット購入の明確さ」と「問い合わせ対応の体制」です。チケット販売に関しては、試合情報ページからチケット購入ページへの導線が不明瞭、あるいは分断されているケースが散見され、特に新規ファンやライトユーザーにとっては不親切な構造となっていました。加えて、当該試合日に実施されるイベントや来場特典の情報自体は存在しているものの、試合情報やチケット購入ページと適切に連携されておらず、ユーザーが一連の情報を横断的に把握しにくい構成となっているクラブが多数見受けられました。こうした構造は、観戦動機の喚起や購入促進といった観点から、機会損失を生む要因となり得ます。

お問い合わせ対応についても差が顕著であり、そもそも問い合わせフォームが設置されていない、または設置されていても対応時間の明記がないといったケースが確認されました。これらはユーザーの信頼性認識や利便性、しいてはマーケティング活動に大きく影響する要素であり、改善が望まれます。

さらに、Webアクセシビリティや表示速度といった基本的なユーザビリティにおいても、多くのクラブで対応が不十分でした。文字サイズや配色、キーボード操作など、視認性や操作性の改善が求められます。

そのほか、試合速報の未整備、バリアフリー対応情報の不足、地域連携活動やクラブ運営企業の透明性に関する情報提供、そしてプライバシー対応——とくに問い合わせフォームでの同意取得やCookieのオプトイン・オプトアウトの実装は、全体として対応が遅れている状況です。

Jリーグクラブの公式サイトは、単なる情報発信にとどまらず、社会的責任やファンとの信頼関係構築の場としての役割が求められています。今後は、誰にとっても使いやすく信頼される設計や、法令対応を含めた戦略的な改善が、クラブのブランド価値を高める鍵となるでしょう。

【上位サイトの特徴】

「Gomezサッカークラブサイトランキング2025」の総合1位は、総合得点7.54点を獲得したガンバ大阪となりました。カテゴリ別では「ウェブサイトの使いやすさ」「情報量とコンテンツの充実度」「便利な機能・サービス」の3カテゴリすべてで上位に入り、総合的に高い評価を獲得しています。

同クラブの公式サイトは、情報の網羅性が高く、各コンテンツへの導線も整理されているため、初心者でも目的の情報に迷わずアクセスできる構造となっています。チケットや試合日程、ファンクラブ、スタジアム案内など、主要情報への導線も明快で、ユーザビリティに優れた設計です。

「お問い合わせ」「よくある質問」などのユーザー支援メニューも常設されており、基本的なサポート体制も整備されています。一方で、表示速度の最適化やアクセシビリティ方針の明示、運営企業に関する財務情報の開示、Cookieのオプトイン・オプトアウト機能の未対応といった点は、同クラブに限らず多くのクラブに共通する課題として挙げられ、今後の改善が期待されます。

総合2位は、京都サンガF.C.となりました。カテゴリ別では、「安定性と信頼感」で2位、「ウェブサイトの使いやすさ」で4位となっています。
特に評価されたのは、クラブ運営企業の財務情報を公式サイト上で明示している点であり、運営の透明性や信頼性の面で他クラブに先駆けた対応が確認されました。
一方で、サイトマップやパンくずリストが設けられていないことから、ユーザーが情報を見つけにくい構造となっている点は課題とされました。さらに、Cookieポリシーが設置されていないことも、プライバシー対応として改善の余地があります。

総合3位は、セレッソ大阪となりました。カテゴリ別では、「情報量とコンテンツの充実度」で1位、「便利な機能・サービス」で6位となりました。
同クラブの公式サイトは、トップページの表示が速く、主要情報にすぐアクセスできる構成となっており、快適な閲覧環境が評価されました。また、問い合わせフォームにおいて、個人情報取得に関する同意確認が組み込まれている点も、プライバシー配慮の先進的な取り組みとして注目されました。
一方で、チケットの払い戻し規定が明確に案内されていないこと、Cookieポリシーが設置されていないこと、ファン向けの継続的な情報提供(メールマガジンなど)がやや弱いことが課題として挙げられます。

全体として、サイトの基本性能や安心感のある構成が強みであり、今後はファンとの中長期的な関係性構築に向けた機能の充実が期待されます。

【調査概要】

調査期間
  • 2025年7月1日~2025年8月7日まで
  • ランキング結果は、調査時点の各サイトに基づきます。
調査対象
  • 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の2025年1部リーグに所属する20クラブ
調査範囲
  • ログイン前の一般ユーザー向けクラブサイトを調査対象とします。ログインを必要とするページは評価対象外です。
調査手順
  • 上記の調査対象クラブの各ウェブサイトに対して、4つのカテゴリから構成する156の調査項目に基づき、当社アナリストが評価を実施しました。

【評価方法】

カテゴリ名称
評価内容
ウェブサイトの使いやすさ
ナビゲーションや検索機能、表示速度、モバイル対応など、ユーザーが迷わず目的の情報にたどり着けるかを評価します。文字サイズや配色、アクセシビリティ対応も評価項目に含まれます。
情報量とコンテンツ
試合やチケット、ファンクラブ、選手情報などが十分に掲載されているかを評価します。情報の分類や整理が適切で、初心者にもわかりやすい構成になっているかがポイントです。
安定性と信頼感
クラブの運営企業に関する情報が明記されているか、問い合わせフォームの有無や対応時間の記載があるかを確認しています。加えて、セキュリティ対応、プライバシーポリシーやCookieポリシーの掲載など、信頼性や法令順守の観点からも評価しています。
便利な機能・サービス
チケット購入の導線が明確であるか、オンラインショップでのグッズ購入がしやすいかを評価します。あわせて、ファンクラブの入会規約のわかりやすさや、スポンサー・パートナー企業の特典やベネフィットが明示されているかも評価の対象としています。

【Gomezについて】

Gomezは、インターネット上で提供されるサービスを中立的な立場から評価・分析し、インターネット利用者の利便性向上とEコマース市場などの拡大に貢献するための情報提供・企業向けのアドバイスを目的とし、消費者・企業双方に対して利益となる情報を掲載しています。
Gomezを運用するゴメス・コンサルティング事業は、BBSec が2021年7月にモーニングスター株式会社より事業継承しております。

【BBSecについて】

BBSecは、ITセキュリティの診断・運用・保守・デジタルフォレンジックを手掛けるトータルセキュリティ・サービスプロバイダーです。「日本のITネットワークを世界一堅牢にする」をコンセプトに、2000年11月の設立以来、高い技術力と豊富な経験、幅広い情報収集力を生かし、大手企業、通信事業者から IT ベンチャーに至るまで、様々な企業のITサービスをセキュリティ面でサポートしています。