2007年7月26日
ゴメス・コンサルティング株式会社

「2007年7月　オンラインバンクランキング」の発表について
―総合第1位は三井住友銀行が獲得―

ゴメス・コンサルティング株式会社（以下、ゴメス）は本日、「2007年7月　オンラインバンクランキング」をゴメスのウェブサイト（https://www.gomez.co.jp/）上で発表いたしました。
この調査は、各銀行が提供するインターネットバンキングサービスの使いやすさや利便性を評価することを目的として、2007年7月18日時点においてゴメス独自のノミネート基準に該当する19のウェブサイトを対象に行ったものです。
なお、今回のランキングより、従来それぞれ公表しておりました「オンラインバンキングサービス・ランキング」（店舗展開する銀行のインターネットバンキングサービス）、「オンライン専業銀行・支店ランキング」（店舗を持たないインターネット専業銀行や支店）を一つに統合し、新たに「オンラインバンクランキング」として発表いたしました。
インターネットバンキングサービスは、店舗を持つ銀行、ネット専業銀行ともに強化の動きが高まっており、ユーザーは、店舗の有無を問わずよりよいサービスを選択する傾向を強めています。このため、ランキングの統合により、ユーザー視点でのより有益な評価情報を提供できるものとゴメスは考えています。
主な調査結果は、以下のとおりです。

【総合順位】

順位	得点	会社名	前回順位 （店舗型）*	前回順位 （専業型）**
1位	7.98	三井住友銀行	1	-
2位	7.94	イーバンク銀行	-	1
3位	7.82	ソニー銀行	-	2
4位	7.51	新生銀行	3	-
5位	7.38	三菱東京ＵＦＪ銀行（旧ＵＦＪ銀行）	2	3
6位	7.24	ジャパンネット銀行	-	4
7位	7.16	みずほ銀行	4	5
8位	7.16	りそな銀行	5	-
9位	6.93	三菱東京ＵＦＪ銀行（旧東京三菱銀行）	6	-
10位	6.66	住友信託銀行	7	-

* 「オンラインバンキングサービス・ランキング」（2006年6月22日発表）における順位。
** 「オンライン専業銀行・支店ランキング」（2006年6月22日発表）における順位。三菱東京ＵＦＪ銀行とみずほ銀行はそれぞれの「インターネット支店」での順位。
*** 10位以下については、ゴメスのウェブサイトをご覧ください。

【顧客タイプ別ランキング】

【カテゴリ別ランキング】

【総評】

各銀行とも日々サイトの改善は行われておりますが、今回の調査では大幅なリニューアルを行った企業が多く見られました。既存のユーザーの利便性が高まるとともに、サイトに訪れるあらゆる人にとって使いやすいサイトへと改善が大きく進んでおります。

インターネットバンキングへの参入も増えてきております。中央三井信託銀行が新たにインターネットバンキングのサービスを開始し、池田銀行は地域を問わず口座開設ができる「＜池田＞インターネット支店」を開設しております。また、新規参入を表明している銀行が複数あるほか、他の地方銀行の中にも「インターネット専業支店」を開設する銀行が現れてきております。

取引状況に応じた顧客への優遇サービスがこれまでより利用しやすくなってきております。三井住友銀行では優遇サービスが無料で利用できるようになったほか、りそな銀行では利用状況に応じたポイント還元サービスが無料で利用できるようになり、サービスを利用しやすくなりました。

インターネットバンキングを利用する際にも入出金の重要なチャネルとなるATMサービスについて、多くの銀行でこれまでより利用しやすくなってきております。三菱東京ＵＦＪ銀行ではコンビニATMを平日時間内では無料で利用できるようになったほか、ソニー銀行ではセブン銀行ATMが終日無料で利用できるようになりました。三井住友銀行では一定の条件を満たすことでコンビニATMが無料で利用できるようになっております。コンビニATMを無料で利用できる銀行が増えてきたことで、ATMサービスがより便利に利用できるようになってきました。

【上位企業の特徴】

総合第1位　三井住友銀行

三井住友銀行が総合ランキングで第1位となりました。インターネットから取引できる金融商品の幅広さ、それを支えるサイトの使いやすさ、セキュリティやサポート体制についても非常に高い水準のサービスを提供しているサイトなっております。同行との取引状況によって金利や手数料などの優遇をうけられるサービスでは使い方次第でさらにお得に使うこともできるなど、あらゆる面に優れた総合力が特徴の万能型サイトです。

総合第2位　イーバンク銀行

イーバンク銀行が総合で第2位、ならびに決済重視型ランキングでは第1位を獲得しております。振込みやネット上での決済といった資金移動を伴うサービスが多彩であることや、金利・手数料の面にも秀でることが大きな特徴です。従来からの充実した決済サービスに加え、最近では運用商品の充実も目覚しいものがあります。6通貨取扱の外貨普通預金と200本を超える投資信託はインターネットバンキング随一の運用選択肢を提供しております。決済・運用両面に優れたサービスが魅力のサイトとなっております。

総合第3位　ソニー銀行

第3位はソニー銀行です。ネット専業銀行ならではの好金利の円定期預金をはじめ、外貨預金や投資信託といった運用商品も豊富に取り揃えるなど、資産運用に特に強みを持ちます。資産運用に関連した各種ツールや金融読み物コンテンツなどにも力を入れており、顧客の資産形成を総合的にサポートするサービスが特徴です。資産運用重視型ランキングにおいては2位以下を引き離しての第1位を獲得しております。ログイン後の取引サイトがリニューアルされたほか、モバイルバンキングのサービスも開始されるなど一層のサービス改善が進んでおります。

（各サイトの詳細なレビューについてはゴメスのサイトに掲載しておりますので、ご参照ください。）

【ランキングの手法概要】

≪ノミネート条件≫
ゴメス「オンラインバンクランキング」では、インターネットバンキングサービスを提供している銀行のなかで以下の条件を満たす銀行をノミネートしております。

(1) 残高照会、振込ができること
(2) インターネットによるバンキングサービスの利用料が無料であること
(3) キャッシュカードによる入出金ができること
(4) 居住地域を問わず口座開設が可能であること
(5) サービス開始から3ヶ月以上経過していること　など

≪調査の特徴≫
ユーザーの視点を基に、1.「ウェブサイトの使いやすさ」、2.「情報量とコンテンツ」、3.「ウェブサイトの安定性と信頼感」、4.「便利な機能・サービス」、5.「金利と手数料」の5つの切り口から設定した合計約600の調査項目により当社アナリストが評価を行い、総合的に優れたインターネットバンキングサービスのランキングを決定しております。

顧客タイプ別ランキングの名称と評価内容

名称	評価内容
資産運用重視型	ライフ・プランニングに基づく資産運用・資産形成のための中核口座として銀行サイトの利用を志向するユーザーを想定したランキングです。分散投資のための 金融商品はもちろん、それらを裏から支える情報やシミュレーション・ツール、各種金利の高低、そして口座管理コンテンツの使いやすさが評価の中心となります。
決済重視型	オンライン・ショッピングやインターネット株式取引などを利用し、機動的な決済の中核口座として銀行サイトの利用を志向するユーザーを想定したランキング です。振込手数料の安さに加え、機動的な決済を可能にする各種サービスやスムーズな取引を可能にするウェブサイト構成が評価の中心となります。

評価カテゴリの名称と評価内容

名称	評価内容
ウェブサイトの使いやすさ	ウェブサイトの全般的な使いやすさを評価するカテゴリです。情報を探す、残高や明細を見る、振込・振替をする、金融商品の取引をするという一連の動作に付随するウェブサイトの使い勝手を評価しています。
情報量とコンテンツ	残高照会や明細などのウェブサイトで閲覧できる各種情報の多さ、ウェブサイト上から取引できる金融商品の多さ、資産運用の意思決定を行ううえで有益となるマーケット情報やシミュレーション・ツールの充実度などを評価しています。
ウェブサイトの安定性と信頼感	ウェブサイトの表示速度や稼働率（エラー発生率）によるウェブサイトの安定性、トラブルや疑問など、ユーザーが困った時の拠り所となるカスタマー・サポート、安心して取引を行うために必須となる各種セキュリティ対策の3つの視点から評価を行っています。
便利な機能・サービス	オンラインバンキングに不可欠な機能・サービスではないが、より快適にオンラインサービスが利用できる先進的・機能的なサービスの導入状況を評価しています。
金利と手数料	預金をはじめとする各種金利、振込やATMの利用にかかる手数料の高低を評価しています。

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