2007年7月4日
ゴメス・コンサルティング株式会社

「2007年6月　モバイルバンキングサイト・ランキング」の発表について
―第1位はイーバンク銀行が獲得、三井住友銀行、ソニー銀行が続く―

ゴメス・コンサルティング株式会社（以下、ゴメス）は本日、「2007年6月　モバイルバンキングサイト・ランキング」をゴメスのウェブサイト（https://www.gomez.co.jp/）上で発表いたしました。
この調査は、各銀行が提供しているモバイルバンキングサービスの使いやすさや利便性を評価することを目的として、2007年6月25日時点においてゴメス独自のノミネート基準に該当する11のサイトを対象に行ったものです。ユーザーの視点を基に、1.モバイルサイトの使いやすさ、2.情報量とコンテンツ、3.信頼・安心感、4.便利な機能・サービスの4つの切り口から設定した合計約400の調査項目により当社アナリストが評価を行い、総合的に優れたモバイルバンキングサービスのランキングを決定しています。
主な調査結果は、以下のとおりです。

【総合ランキング】

順位	得点	会社名	前回順位※
1位	7.67	イーバンク銀行	2位
2位	7.62	三井住友銀行	1位
3位	6.99	ソニー銀行	－
4位	6.21	みずほ銀行	4位
5位	6.18	ジャパンネット銀行	3位
6位	5.76	三菱東京ＵＦＪ銀行（旧ＵＦＪ銀行）	5位
7位	5.74	セブン銀行	6位
8位	5.47	りそな銀行	7位
9位	5.42	スルガ銀行ソフトバンク支店	8位
10位	4.63	三菱東京ＵＦＪ銀行（旧東京三菱銀行）	9位
11位	4.01	郵便貯金	10位

※「2006年5月　モバイルバンキングサイト・ランキング」（2006年5月26日発表）

【総評：電子マネーやアプリケーションへの対応が目立つ】

今回の調査では、電子マネーやアプリケーションに関連したサービス改善が目立ちました。
従来からEdyへのチャージに対応していたイーバンク銀行、三井住友銀行、三菱東京ＵＦＪ銀行（旧東京三菱銀行）に加え、ソニー銀行も対応を開始しています。また、モバイルSuicaへのチャージもメガバンク3行が対応し、銀行口座からのチャージをモバイル端末で行える環境が整ってきました。
アプリケーションによるモバイルバンキングサービスも、従来はイーバンク銀行と三菱東京ＵＦＪ銀行（旧東京三菱銀行)のみでしたが、NTTドコモのiアプリバンキングに三井住友銀行とみずほ銀行が対応しました。通常のモバイルサイトに加えてリッチコンテンツが活用され始めつつあります。

【上位企業の特徴】

総合第1位　イーバンク銀行：使いやすく、機能的な先進型モバイルサイト

イーバンク銀行が総合ランキングで第1位となりました。「モバイルサイトの使いやすさ」が高評価へとつながっており、ログインや振込などの取引、サイト内のページ移動というユーザーの操作負担を軽減してくれるサイト構成となっています。さらにEdyへのチャージ（手数料無料）、ATM出金の利用停止とその解除、そしてアプリケーションを活用したさまざまなモバイルサービスなど、他行に先駆けて実施している先進的なサービスも健在です。

総合第2位　三井住友銀行：機能・商品・セキュリティを兼ね備えた万能サイト

第2位は三井住友銀行となりました。モバイルサイトで取り扱っている商品の幅広さでは業界随一となっています。他方で膨大なコンテンツを持ちながらもスムーズなサイト内回遊を実現する使いやすさとATMロック機能といったセキュリティ機能も併せ持つ万能サイトです。Edyに加えモバイルSuicaチャージへの対応、NTTドコモが提供するiアプリバンキングへの対応なども注目される、メガバンクの中ではもっとも優れたモバイルサービスとなっています。

総合第3位　ソニー銀行：資産管理やキャッシュカード管理も充実した「持ち歩ける銀行」

第3位には2006年6月にモバイルバンキングサービスを開始したソニー銀行が入りました。ソニー銀行のモバイルサイトは、定期預金、外貨預金などの取引面、全商品残高を確認できる資産管理面、キャッシュカード利用の停止と再開の管理機能を始めとするセキュリティ面など幅広く網羅され、ログインも簡潔に済む使いやすいサイトです。

【カテゴリ別ランキング】

【モバイルバンキングサイト・ランキング　ノミネート基準】

当ランキングのノミネート基準は、以下のとおりです。

1. モバイルバンキングサービスを提供していること
2. 弊社「オンラインバンキングサービス・ランキング」または「オンライン専業銀行・支店ランキング」にノミネートしていること
3. NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの3キャリアにサービスを提供していること

など、一定基準を満たすサイトを評価の対象としております。

【評価カテゴリの名称と評価内容】

名称	評価内容
モバイルサイトの使いやすさ	画面の小ささ、ボタン操作のしにくさなど、携帯電話端末特有の制約下において残高や明細を見る、振込・振替をするという一連の動作に付随するモバイルサイトの使いやすさを評価しています。
情報量とコンテンツ	残高照会や明細などのモバイルサイトで閲覧できる各種情報の多さ、モバイルサイト上から取引できる金融商品の幅広さ、資産運用を行ううえで有益となるマーケット情報やシミュレーション・ツールの充実度などを評価しています。
信頼・安心感	携帯電話端末を利用したセキュリティ機能、ユーザーが困った際のよりどころとなるカスタマーサポートなど、ユーザーが安心してモバイルバンキングサービスを利用できるような各種機能やサービスを評価しています。
便利な機能・サービス	電子マネーのチャージ、アプリケーションによるリッチコンテンツなど、技術進歩に合わせた新たなサービスが次々に誕生しています。ここでは従来からのメール情報配信機能なども含め、先進的・機能的なサービスを評価しています。

閉じる