銀行サイトパフォーマンスランキング

パフォーマンス測定結果

都市銀行、ネット銀行、および地方銀行127校のトップページの表示時間、稼働率を測定した結果を発表します。
結果は、スマートフォンサイトの測定結果の平均値を算出し掲載しております。2022年11月9日から11日までの3日間にて実施しました。

本ランキングでは、ページ全体の表示速度をランキング指標としていますが、サイトパフォーマンスを評価する上で重視される4つの評価基準に則す指標の結果も併せて発表します。

[評価基準]
表示速度:ページ全体の表示速度、Largest Contentful Paint、Time to First Byte
稼働率:Availability
応答性:Time to Interactive
表示の安定性:Cumulative Layout Shift

※ Largest Contentful Paint、Cumulative Layout Shift は2021年にGoogle社によってGoogle検索ランキングの新たなシグナルとして追加されたCore Web Vitals(コア ウェブ バイタル)の指標です。

スマートフォンサイトのパフォーマンスランキング

今回のランキングでは、福岡中央銀行が、ページ表示速度0.73秒でトップとなりました。続く2位は、みちのく銀行の1.04秒、3位は、新生信託銀行の1.07秒でした。
今回の測定条件における当社推奨の[ページ全体の表示速度3秒以内]を達成したのは、ランキング34位の山梨中央銀行までですが、表示速度を評価する上では、アプリケーションレスポンスを表すTime to First Byte(推奨速度0.2秒以内)、視覚的に最も大きなコンテンツが表示されるまでの時間であるLargest Contentful Paint(推奨速度2.5秒以内)も合わせて確認する必要があります。
これらいずれかが未達成の場合は、まだ改善できる点があると言えます。
また、ページ操作が可能となるタイミングを示す指標であるTime to Interactive(推奨速度3.0秒以内)、コンテンツのレイアウトのずれ具合を示す指標であるCumulative Layout Shift (推奨速度0.1未満)も、UX視点でのサイト評価がなされる現在においては注視すべき指標です。

  • サービス名
  • Action Duration
    (秒)
  • DOM Interactive
    (秒)
  • Action Duration
    (秒)
  • Largest Contentful Paint(LCP)(秒)
  • Cumulative Layout Shift(CLS)
  • Availability
    (%)

【測定条件】
測定ツール  :Splunk Synthetics Monitoring
測定拠点   :東京(AWS)
測定期間   :2022年11月9日〜11月11日
測定間隔   :60分毎
測定ブラウザ  :Google Chrome
測定対象ページ:SPサイトのトップページ

今回の計測では、パフォーマンスが著しく劣化したサイトは僅かでしたが、当社推奨値を全て満たしたサイトは全127校のうち6校のみとなり、Webパフォーマンスの改善が十分に期待できるサイトが多数あることを確認できました。
ページ全体の表示速度は、パフォーマンスを評価する上で総合的に判断しやすい指標ではあるものの、他の指標においても客観的な測定をもって数値化の上、継続監視をすることは今後のサイトパフォーマンス対策、サイトの信頼性向上においても重要です。

今回の結果を元に、自社サイトの状態を再確認されることをお勧めします。
本結果は、サイトの優位性や利便性を保証するものではありませんが、一般的にサイト離脱の要因の一つとしてページ表示速度があげられます。また、ウェブページのユーザーエクスペリエンス(UX)は年々その重要性を増しており、アクセスユーザへの良質なユーザ体験を維持するためにも、自社サイトのユーザ体験を知ることはますます重要となるでしょう。

サイトパフォーマンスベンチマーク:6つの指標

表示速度(ページ全体)(秒)

ページロードから全ての表示リソースの読み込みが完了する時間です。DOM構築時に発火した非同期スクリプトの処理も含まれます。

Time to First Byte(秒)

URLアクセスからページがダウンロード開始されるまでの時間です。Webサーバーや他のネットワークリソースの応答性の指標として使用されます。

Largest Contentful Paint(秒)

Core Web Vitalsに含まれる指標であり、ビューポート内で最もサイズの大きいコンテンツの表示に要した時間です。

Time to Interactive(秒)

ページが操作可能になるまでにかかる時間です。

Cumulative Layout Shift

表示されるページコンテンツのレイアウトのずれなど視覚的な安定性を定量化した指標です。

Availability(%)

測定期間中、計測不可やエラーにならず測定完了した割合です。

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