カプコン

証券コード:9697 市場:東証1部 業種:情報・通信業

カテゴリ別得点・順位

2011年3月25日時点

 
得点
総合
業種
総合得点
8.45
1位
1位
ウェブサイトの使いやすさ
8.49
11位
4位
財務・決算情報の充実度
8.84
1位
1位
企業・経営情報の充実度
8.00
14位
3位
情報開示の積極性・先進性
8.35
3位
2位

理論上最高得点=10 理論上最低得点=0

ランキング・レビュー

概要・主なポイント

モンスターハンターやストリートファイターなど数々のヒットシリーズを世に送り出すゲームメーカー、カプコンが総合第1位(3社同時)となった。前々回2009年調査以来、3期連続での栄冠となる。ディスクロージャ資料から他社にはないユニークな取り組みに至るさまざまなコンテンツを駆使して業績や経営を伝えるIRサイトであり、ビジュアルなどをフル活用した直感的にも理解しやすいサイトづくりを実現している。

事業をわかりやすく伝える

カプコンのコーポレートサイトは「経営方針」「事業戦略・データ」「会社情報」「財務・業績」「株式・債券情報」「IR資料室」「プレスリリース」「個人投資家の皆様へ」から構成される。事業やビジネスに関する経営情報と、ディスクロージャ資料や財務データなどの決算情報が渾然一体となった情報構造をとっているため、IR情報のみならず、会社・事業情報もあわせて幅広く参照したい投資家にとっても使いやすい。

また、各コンテンツページには、ビジュアルを活用したり、関連する情報を組み合わせたりして、直感的な理解を促す工夫がなされている。たとえば「会社情報>事業内容」を見てみよう。サブセクション開始ページではまず事業構成一覧(全体像)が示され、その下に各事業ページへの振り分けがなされる。その先の事業ページには、事業の特徴や強みのほか、セグメントの売上高や構成比、市場の動向や概況などが簡潔にまとめられている(SWOT分析表も追加された)。事業内容と業績を組み合わせることで、投資家が求める事業内容説明をたった1ページで完成させている。IRサイト全体が会社紹介兼アニュアルレポートのような役割を果たしているわけだ。

多彩なディスクロージャ資料と業績データ

IRサイトの核心である「IR資料室」では、情報が整理されていて探しやすい。アニュアルレポートや事業報告書ページでは表紙のビジュアルも活用。決算説明会は、動画配信とプレゼンテーション資料の開示に加え、発言要旨や質疑応答の内容もまとめられている。さらに携帯音楽プレイヤー(Podcastingなど)による再生にも対応している。

HTMLによる業績報告も充実しており、直近の業績を解説した「決算レビュー」をはじめ、財務三表や各種財務データがまとめられている。グラフは約10期分掲載され、長期の趨勢が一目で確認できる。Excelによるダウンロードも可能だ。そのうえ各指標の意味や算出式を脚注に示されている。あまり財務データに明るくないユーザーへのきめこまかな配慮も見逃せない。

ユニークなコンテンツの数々

そして、これはカプコンならではの他社ではあまり見られないユニークな取り組みを紹介しておこう。業績予想の市場コンセンサスやアナリスト評価を知ることができる「アナリストの評価」は、日本企業のIRサイトでは珍しい。また、「社外取締役」の紹介では、経歴の紹介のほか、取締役からのコメントや選任理由などが開示されていて興味深い。「経営者の視点」というトップマネジメントに焦点を当てたコンテンツも掲載された。その他、「へぇ」と思わせるようなトリビアやカプコン検定など、「遊び」を取り入れた取り組みからも「らしさ」が垣間見える。

2009年調査から3期連続で第1位となったカプコンのIRサイトは、毎期新たな試みが施される進化型IRサイトである。ユニークで斬新なコンテンツやデザイン・ビジュアルに目が行きがちではあるが、それは多彩なディスクロージャ資料の掲載とわかりやすく、使いやすいウェブサイトという基本部分がしっかりとしているからこそなせる業であり、これが3期連続1位という揺るぎない評価に直結しているのである。

(このレビューは2011年3月25日までの各社サイトに基づいています)

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