2015年7月2日

モーニングスター株式会社
(コード番号 4765)
(上場取引所 東京証券取引所 JASDAQ)

代表者:代表取締役社長 朝倉 智也

開示責任者:取締役管理部長 小川 和久

「Gomez IRサイトランキング2015」の発表について

~ユーザビリティを重視したWebサイト構築と積極的な情報開示により
「ソフトバンク」が第1位を獲得!~

中立的な第三者としての立場からEコマースや各種ウェブサイトの客観的な評価・比較を行うモーニングスター株式会社(以下、当社)は本日、「Gomez IRサイトランキング2015」をGomezのウェブサイト(https://www.gomez.co.jp/)上で発表しました。

この調査は毎年、国内の上場企業が提供する株主・投資家向け広報(以下、IR)サイトの使いやすさや情報の充実度を評価することを目的として行っており、今回で9回目の発表となります。「ウェブサイトの使いやすさ」「財務・決算情報の充実度」「企業・経営情報の充実度」「情報開示の積極性・先進性」の4つの切り口から、主要ユーザーである投資家の視点に基づいて設定した240の調査項目により当社アナリストが評価を行い、総合的に優れたIRサイトのランキングを決定します。

「Gomez IRサイトランキング2015」上位10社は、以下のようになりました。

順位 得点 会社名 前回※
1位 8.77 ソフトバンク 1位
2位 8.61 コニカミノルタ 7位
3位 8.19 KDDI 3位
4位 8.07 カプコン 2位
5位 8.03 NTTドコモ 4位
6位 7.90 三菱重工業 18位
7位 7.71 ベネッセホールディングス 9位
8位 7.70 セガサミーホールディングス 29位
9位 7.68 TDK 5位
10位 7.65 ソニーフィナンシャルホールディングス 45位

※前回は「Gomez IRサイトランキング2014」(2014年6月5日発表)

※11位以下のサイトについては、Gomezのウェブサイトをご覧ください。

また、新興市場(JASDAQ、マザーズなど)上場企業を対象にした「新興市場IRサイトランキング」上位5社は、以下のようになりました。

順位 得点 会社名 前回※1
1位 7.18 フィールズ(JQ)※2 1位
2位 6.77 アルトナー(JQ) 9位
3位 6.76 ゼネラルパッカー(JQ) 8位
4位 6.75 ハーモニック・ドライブ・システムズ 3位
5位 6.09 インフォコム - 位

※1 前回は「Gomez 新興市場IRサイトランキング2014」(2014年6月5日発表)、JQ:JASDAQの略

※2 フィールズは2015年4月14日に東証1部に上場市場変更しております。

ランキング上位企業の評価理由

「Gomez IRサイトランキング2015」はソフトバンクが2013年以降、3年連続で1位となりました。「ウェブサイトの使いやすさ」、「財務・決算情報の充実度」、「企業・経営情報の充実度」、「情報開示の積極性・先進性」の4つのカテゴリにおいてバランスよく高い点数を獲得しています。経営戦略や決算概況などの財務面が丁寧に説明されており、更に役員の報酬や選任方針、株式分割履歴等の詳細な経営情報を開示し、企業情報の透明性が確保されたIRサイトとなっています。 また、ソーシャルメディアや動画配信など新しい情報メディアを活用するなど、Webを活用した積極的なIR情報の発信を行っています。

総合第2位はコニカミノルタとなりました。表やグラフを用いた詳細な財務分析データが多数掲載されており、積極的な情報開示の姿勢がうかがえます。また、「株主・投資家の皆様へ」の各カテゴリにおいては下層ページへと遷移するメニューボタンが整然と配列され、更にメニューについて簡単な補足説明がされていることで、ユーザーは必要な情報まで迷うことなくスムーズに到達することができます。個人投資家向けコンテンツの充実や経営情報を分かりやすく伝える工夫も特徴の一つです。

総合第3位はKDDIで前回の順位を維持した結果となりました。業績変動要因の分析や株式年表など、きめ細かな情報が掲載されています。各メニューには大きなアイコンや画像を活用することで、視認性と操作性の高いIRサイトとなっており、全てのページをスマートフォンに対応させたり、ソーシャルメディアも積極的に活用したりするなど、幅広い層へ訴求を高めるIR活動を行っています。

総評とIRサイトのトレンド

195社を2015年「IRサイト優秀企業」に選定

「Gomez IRサイトランキング2015」の調査対象サイトのうち総合得点6.00点以上に贈られる「IRサイト優秀企業」に195社が選定されました。近年、国内のみならず海外投資家にも配慮した公平で透明性の高い情報開示への意識が高まり、自社ホームページの活用が進んだことによって優良なIRサイトが増加しているためと考えております。

「コーポレートガバナンス・コード」からの視点

今回、「Gomez IRサイトランキング2015」の評価にあたり、一部の評価項目の改定を行いました。2015年6月より適用開始となる東京証券取引所の「コーポレートガバナンス・コード」に対応した評価基準を取り入れた結果、経営方針や経営戦略など投資判断に資する情報や、株主の権利を確保した積極開示を行う企業がクローズアップされています。従来の当社評価基準においてもこれらの項目は入っておりましたが、こうした視点を踏まえた配点の引き上げを行ったことで、ランキング結果に大きな影響を及ぼす結果となりました。

マルチデバイス対応等

企業のIRサイトにおいても、スマートフォンやタブレット端末などマルチデバイス対応が求められるようになってきています。今回のランキング対象361社のなかでは約30%にあたる企業がIRカテゴリでも何らかのスマートフォン対応を行っていました。

その他、動画対応、個人投資家向け特設コンテンツの充実、株価と株主還元情報の充実など、投資家にとって興味・関心のある情報の掲載が見受けられます。

トピックス(1) IRサイト優秀企業2015

IRサイト優秀企業:金賞(全5社)

得点 会社名
8.77 ソフトバンク
8.61 コニカミノルタ
8.19 KDDI
8.07 カプコン
8.03 NTTドコモ

IRサイト優秀企業:銀賞(全37社)

得点 会社名
7.90 三菱重工業
7.71 ベネッセホールディングス
7.70 セガサミーホールディングス
7.68 TDK
7.65 ソニーフィナンシャルホールディングス
7.64 トプコン
7.63 みずほフィナンシャルグループ
7.62 オリエンタルランド
7.60 国際石油開発帝石
7.59 ニコン
7.54 日本電気
7.53 東京瓦斯
7.51 東芝
7.49 リンテック
7.48 富士電機
7.42 東京海上ホールディングス
7.40 ミネベア
7.35 千趣会
7.35 日本電信電話
得点 会社名
7.30 サイバーエージェント
7.27 豊田通商
7.22 オリンパス
7.18 フィールズ
7.17 オエノンホールディングス
7.17 丸紅
7.16 JXホールディングス
7.14 大阪瓦斯
7.11 明治ホールディングス
7.08 東急不動産ホールディングス
7.07 ファーストリテイリング
7.04 イオン
7.03 三井物産
7.02 東レ
7.02 ANAホールディングス
7.02 明光ネットワークジャパン
7.01 三菱商事
7.01 リコーリース

IRサイト優秀企業:銅賞(全153社)

Gomezのウェブサイトをご覧ください。

トピックス(2) ランキングアップ企業

今回もWebサイトのリニューアル、積極的な情報開示や機能の追加等によりIRサイトの強化を図る企業が数多くみられました。その中でも、特に2014年調査時よりスコアを大きく伸ばした企業は下記の通りです。

前回調査からスコアを大きく伸ばした企業

前回比 得点 会社名
+ 2.57 6.71 アコム
+ 1.97 7.02 ANAホールディングス
+ 1.87 6.74 セイコーホールディングス
+ 1.77 6.91 Jトラスト
+ 1.74 7.17 オエノンホールディングス
+ 1.70 6.47 NECキャピタルソリューション
+ 1.59 7.35 千趣会
+ 1.57 7.49 リンテック
+ 1.56 7.27 豊田通商
+ 1.32 7.02 明光ネットワークジャパン

トピックス(3) 業種別ランキング第1位企業

業種 得点 会社名
水産・農林業 6.83 日本水産
鉱業 7.60 国際石油開発帝石
建設業 5.78 大氣社
食料品※ 7.17 オエノンホールディングス
繊維製品※ 7.02 東レ
化学※ 6.96 ライオン
医薬品※ 6.98 協和発酵キリン
石油・石炭製品※ 7.16 JXホールディングス
ゴム製品 6.24 横浜ゴム
ガラス・土石製品 6.25 日本板硝子
鉄鋼 5.68 新日鐵住金
非鉄金属 6.76 UACJ
金属製品 6.32 LIXILグループ
機械 7.90 三菱重工業
電気機器※ 8.61 コニカミノルタ
輸送用機器 6.97 富士重工業
精密機器※ 7.64 トプコン
その他製品※ 7.49 リンテック
業種 得点 会社名
電気・ガス業 7.53 東京瓦斯
陸運業 6.78 ヤマトホールディングス
海運業 6.76 日本郵船
空運業 7.02 ANAホールディングス
倉庫・運輸関連業※ 5.99 近鉄エクスプレス
情報・通信業 8.77 ソフトバンク
卸売業※ 7.27 フィールズ
小売業※ 7.35 千趣会
銀行業 7.63 みずほフィナンシャルグループ
証券・商品先物取引業※ 6.86 SBIホールディングス 
保険業※ 7.65 ソニーフィナンシャホールディングス
その他金融業 7.01 リコーリース
不動産業※ 7.08 東急不動産ホールディングス
サービス業 7.71 ベネッセホールディングス

※前回調査から第1位企業の変更があった業種

ご参考(1):調査概要

調査期間:

2014年12月1日~2015年6月26日まで
(※ランキングデータは、2015年4月1日のものを反映)

調査対象:

2015年4月時点の国内証券取引所上場企業

調査範囲:

IR情報、ならびに会社情報やCSR情報が掲載されたページを調査
(※採用サイト、商用サイト、製品・ブランドサイト等は、評価範囲から除外)

調査手順:
(1)
上記の調査対象企業について、約10項目の予備調査を行い、一定基準を満たす企業を最終調査にノミネート。
(2)
ノミネート企業を240の調査項目からなるスコアカードに基づいて、当社のアナリストが実際にウェブサイトを使用しながら調査を行い、総合ランキングを決定。
総合得点4.00以上の企業をGomezランキングサイトに掲載(2015年調査では361社が該当)。
(3)
総合得点6.00以上をIRサイト優秀企業として選定(2015年調査では195社が該当)。

ご参考(2):評価の内容

カテゴリ名称 評価内容
ウェブサイトの使いやすさ

IR情報を提供するウェブサイト全体のユーザビリティを評価するカテゴリです。情報の見つけやすさや各コンテンツの見やすさ・使いやすさ、ウェブ・アクセシビリティ基準への対応状況等を総合的に評価します。

財務・決算情報の充実度

財務や決算に関する情報量を評価するカテゴリです。ウェブサイト上に掲載されたディスクロージャ資料や説明会情報など、主に業績を中心とする定量的な情報の充実度を総合的に評価します。株価や株主還元情報の掲載もこのカテゴリに含まれます。

企業・経営情報の充実度

企業や経営に関する情報量を評価するカテゴリです。事業や経営戦略、コーポレートガバナンスと株主総会、CSRなど、企業に関する定性的な情報の充実度を総合的に評価します。

情報開示の積極性・先進性

基本情報の一歩先を進んだ情報開示を評価するカテゴリです。個人投資家向け情報や事業トピックスなどのコンテンツ面、動画・音声配信、ソーシャルメディア、スマートフォン対応などの機能面の両面から評価します。

Gomezについて

Gomezは、インターネット上で提供されるサービスを中立的な立場から評価・分析し、

  • インターネット利用者の利便性向上とEコマース市場などの拡大に貢献するための情報提供
  • 企業向けのアドバイス

を目的とし、消費者・企業双方に対して利益となる情報を掲載しています。

Gomezは、モーニングスター株式会社ゴメス・コンサルティング事業部により運営されています。

【本件に関するお問い合わせ】
モーニングスター株式会社 ゴメス・コンサルティング事業部
電話:03-5338-7436 FAX:03-5338-7435
Eメール:gomez-info@gomez.co.jp

閉じる