ゴメス・コンサルティング株式会社

2009年12月24日
ゴメス・コンサルティング株式会社

「ボーナス商戦(2009年冬)ECサイト表示速度ランキング」の発表について
~表示速度は2009年12月13日(日)午後10時台に最も劣化~

Webサイトの評価・アドバイス・構築サービスを提供するゴメス・コンサルティング株式会社(以下、ゴメス)は本日、ボーナス商戦ピーク時における国内主要ECサイトの表示速度を測定した結果に基づき、「ボーナス商戦(2009年冬)ECサイト表示速度ランキング」を発表しました。

2009年冬のボーナス商戦では、ボーナス削減などによる「巣ごもり消費」の拡大、価格や口コミの比較・検討を重視する消費者の増加などにより、ECサイトの利用が加速しています。
こうした中でゴメスは、ECサイトへのアクセス急増が予想された2009年12月第2週の週末における、ECサイトの表示速度の状況を調査しました。

調査は、2009年12月12日(土)午前0時から2009年12月13日(日)午後12時までの2日間(48時間)、国内2箇所のデータセンターから外部インターネット環境(10Mbpsのネットワーク接続環境)を通じて、国内主要ECサイトのトップページにおける表示速度を1時間おきに測定しました。ランキングは、調査期間における各サイトの平均表示速度に基づき、順位を決定しました。

結果は、下記のとおりとなりました。

【ボーナス商戦(2009年冬)ECサイト表示速度ランキング】

順位 サイト名 URL 調査期間における
平均表示速度(秒)
1 無印良品 http://www.muji.net/ 0.806
2 Yahoo!ショッピング http://shopping.yahoo.co.jp/ 0.991
3 ニッセン http://www.nissen.co.jp/ 1.440
4 楽天市場 http://www.rakuten.co.jp/ 1.835
5 スクロールショップ http://www.scroll-shop.com/ 2.212
6 ベルーナ http://belluna.jp/ 3.665
7 セシール http://www.cecile.co.jp/ 3.760
8 Amazon.co.jp http://www.amazon.co.jp/ 4.181
9 フェリシモ http://www.felissimo.co.jp/ 4.343
10 ベルメゾンネット http://www.bellemaison.jp/ 10.251
10サイト平均 3.348

Webサイトの表示速度は、サーバやネットワークのスペックといったバックエンド要因、ページバイト数やオブジェクト数、JavaScriptやCSSの処理の複雑さなどのフロントエンド要因により影響を受けます。これらの要因を最適化することにより、ユーザーにストレスを感じさせないWebサイトを実現することが可能です。
上位にランキングされたサイトについては、アクセス増加による表示速度遅延への対策が十分であったことが伺えます。今回の調査では、上位にランキングされたサイトにおいて、サイト内の画像やJavaScript等のオブジェクトファイルを最小限とするなどの取り組みが見られました。

また、調査対象10サイト平均及び上位3サイトにおける調査期間中の表示速度の推移は、下記のとおりとなりました。

【調査対象10サイト平均及び上位3サイトにおける表示速度の推移】

[グラフ1]調査対象10サイト平均及び上位3サイトにおける表示速度の推移

縦軸は表示速度(秒)、横軸は計測時間12月12日(土)0:00:00~12月13(日)23:59:59

10サイトの平均表示速度は、2009年12月13日(日)午後10時に大きく劣化し、10.779秒を記録しました。12月12日(土)午後10時でも5.834秒を計測しており、午後10時台のショッピングではユーザーは表示速度劣化によるストレスを感じていたと考えられます。期間中最も良い表示速度を計測したのは、12月12日(土)午後7時で、2.149秒と最大遅延計測時と比較すると約5分の1の表示速度でした。12月13日(日)午後7時でも2.488秒と良い表示速度を計測していました。
上位3サイトの時間別推移を見ると、無印良品では12月13日(日)10時で3.291秒を計測しましたが、それ以外の時間では安定した表示速度を計測しました。
Yahoo! ショッピングでは、期間中大きな遅延が見られず全ての時間で1.5秒以下の表示速度を計測しました。無印良品及びYahoo!ショッピングは、ファイル数が90ファイル以下と他社ECサイトと比較しても、少ないことが特徴でした。
上位となったサイトの特徴として、表示速度が安定していることが上げられます。どの時間帯でも安定した表示速度で快適なサービスを提供するサイトがユーザーから求められています。

【対象サイトの選定について】

ネットレイティングス社の2009年10月度家庭からのサイト視聴率データ等に基づき、ゴメスが独自にECサイト10サイトを選定しました。

【表示速度の測定に利用したツールについて】

米国ゴメス社が開発したWebサイトの表示速度測定ツールである「Gomez Performance Networks(GPN)」を利用して測定しました。

【ゴメス・コンサルティング】

ゴメスは、インターネット上で提供されるサービスを中立的な立場から評価・分析し、インターネット利用者の利便性向上と、Eコマース市場の拡大に貢献するための情報提供や企業向けのアドバイスサービスを行っています。
また、ゴメスは、Webサイトの表示速度が、ユーザーに支持されるWebサイトに不可欠な要素の1つであると考え、表示速度向上のためのコンサルティングサービスを提供しています。
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